February 2009
SketchyPhysics
「列車が走る」を夢見て,SketchUpの物理演算プラグインSketchyPhysicsを試してみました.
試行錯誤を繰り返した結果・・・残念ながら無理です.少なくても実用レベルとするのは難しいとの結論に至りました.
動力源を与えて台車部分を走行させ,なんとなくレールに沿って動くところまでは(殆ど落ちかけてますが(^^;),なんとかたどり着けました.
ただし,物理演算プラグインが各パーツを認識する際の形状は,SketchUp上の見た目とは大きく違なります.基本的には各グループをひとつの物体として認識し,それを立方体や円柱といった単純な形状で認識します.この認識形状は手動でタイプを指定することができますが,複雑な形状(見た目そのまま)とすることはできません.
上図の後輪部分は,見た目は車輪が2つありますが,物理演算プラグイン内の認識形状は両輪を繋いだ円柱のようになっています.これを,車輪2個と車軸といった形に認識させようとすると,それぞれ個別にグループ化し,それぞれの動きをジョイントと呼ばれる部品を使って拘束する必要があります.
この作業が非常に難解で・・・正直よく分かりません.上手くいったりいかなかったり(^^; 部材の形状や作成方法によっては,物理演算プラグインが上手く認識してくれません.ちょっとイラン操作するとSketchUpごと落ちます.また,車両全体としてグループ化やコンポーネント化してしまうと,内部のグループやジョイントは機能しなくなりますので・・・扱いもやや厄介で・・・結局,諦めました.
SketchyPhysics,車両を走らせるのにはちょっと厳しそうですが,非常に面白いプラグインであることに変わりありません.「構造物の崩壊」といったのはお手の物で・・・組み上げたレイアウトをボタン一発で気持ちよく崩壊させてくれます.
大きな玉を作ってぶつけてやれば・・・ボウリングっぽく高層レイアウトが吹き飛ぶ様は,なかなかすっきりとストレス解消に(^^;
EF66
ふと思い立って,車両のモデル化にチャレンジしてみました.
試験的に手持ちの車両で一番簡単そうなEF66を選んでモデル化してみましたが,思ってた以上に時間がかかりました.
SketchUpではとても作る気にならず,AlibreDesignにて製作してコンバートしましたが,どうにもメンドクサイ(^^; 新幹線系の曲線が多用された車両ともなると,ちょっと手を出すのが躊躇われます.
とりあえずテストということで寸法はそれなり.細部もそれなりでシコシコと作って,SketchUpにデータを移した段階でファイルサイズが約800KB.手作業で不必要な線を消していってなんとか420KBです.
データサイズ的には・・・細部をディフォルメしていけば200~300KBに収まりそうですが,どうデフォルメしようかと考えていくと,そもそもこのモデルをどう使おうかといった根本的な疑問が.
その他の部品がレイアウト検討重視で細部はテキトウですので,車両だけ気合入れてモデル化してもしゃーないし,このモデルだと配置がかなり面倒で使いにくいし,そもそもレイアウト検討って意味では,干渉チェック用の車両に見立てた四角の箱で十分.
いっそのことアニメーションにでも・・・車両を配置して複数のシーンを作成するだけで死にそうです.物理演算プラグインを入れて・・・んなことしてる暇があったら,子供を夜のおしっこに連れていかねばなりません(意味不明).
結局のところは,見た目向上のための配置が難しくレイアウト検討の役には立たない情景部品です.極論するとトーマスのセットについてる「木」(ソフトクリーム型=別名うんこ型)に同じ.すいません,やっぱり列車に愛は抱けない性格のようです(^^;
と思いつつも,Kerkytheaでレンダリングしてみました.やっぱり列車があると臨場感が増します.が・・・後は手間やファイルサイズ等との折り合いです.情景部品としてどの程度細部にこだわって,どうデフォルメするか.配置作業はどう簡略化できるか.連結部分をどうモデル化するか.もうちょっと試行錯誤してみます.
ところで,今回手持ちのEF66にノギスを当ててみて,塗装等の細部の品質が他の手持ち車両に比べてえらく荒いのに気が付きました.裏返してよく見てみると,極小で「MADE IN CHINA」の文字が(^^; 他の車両は全てタイ製で,明らかに作りが細かく良くできています.
「これが噂に聞く中国製か・・・同じ種類の商品としてタイ製と似た価格で売るのは,子供のおもちゃとはいえ企業姿勢としてアカンと思うし,今後のブランドイメージとしても・・・」とブツブツ言ってると,「えらそーに言ってるけど,今まで1年半,品質差に気づきもせんかったんやろ? どうでもええんとちゃーうんか!?」という嫁の的確な指摘を頂き,納得した次第です(^^;
自動のりかえ駅を使った多編成運行⑥
いつの間にやら「その⑥」・・・引っ張りすぎです.
なんとか今回で締めるべく,見た目は後回しでレール長さを稼ぐことだけを考えて作ってみました.
単純なL字型のタワーです.
前回検討の自動のりかえ駅部に本線としてタワーを付けただけです.なんとか最大7段まで積みましたが・・・レール,橋脚とも残りが心もとなくなり限界となりました.とりあえず重ねただけなのでポイント等,一切使用しておらず,息子曰く「つまんない」とのことでした(^^;
画像は,少しでも艶をつけるべく,簡単な部屋っぽいモデルを作ってレンダリングしたものです.
実際に組んでみた写真.坂レールとの干渉が微妙な部分があったので,SketchUp上での検討に対して,1/4直線レールを追加して逃がしています.また,息子のリクエストにより踏み切りをなんとなく追加しています.
で,気合を入れてドクターイエロー以外,3列車の電池を新品にして走行所要時間を計測してみたところ・・・
300系: 60.1秒
E2あさま: 54.3秒
E3こまち: 56.8秒
ドクターイエロー: 63.8秒
やはり新品電池は気合が違います.予定していた80秒には20秒も足りません(^^;
自動のりかえ駅部の反転路の走行時間は,E2あさまで5.5秒.ドクターイエローでは6.5秒です.
想定していた,最速80秒(実際約55秒),最大速度差20%(実際約17.5%),反転路所要時間5秒(実際約6.5秒)というテスト条件からするとかなり厳しいテストとなりそうです.
計算上は54.3/(63.8-54.3+6.5)+1=4.4列車が同時走行可能(余裕ゼロの場合).
54.3/(4-1)=18.1秒の初期間隔で,余裕は18.1-16=約2秒しかありません.
「ドクターイエローの電池がどこまで持ちこたえるかが勝負か・・・単3やし厳しいかも」
と思いつつ試験開始です.自動のりかえ駅の外側を手動,内側を自動に設定し,一台を自動設定のホームに停車させた状態から,約18秒間隔で後続の3台を順次発車させます.
最初の数週は無事クリア.
下の子のミルクを作りつつ10分経過・・・無事です.
ミルク飲み干して20分経過・・・まだ無事です.結構いい感じかも.
さらに下の子の「大」の処理をしつつ30分経過・・・
手を洗って戻ってきたところ,まだ無事に走行してました(^^)
列車間の間隔にも特に異常は見られません.1箇所,やや間延びした間隔が見られましたが,1周ごとにその長めの間隔が1つ前の列車間に移っていっており,特に問題なく安定しています.
この時点での走行所要時間を計測してみると,E2系あさま61.3秒(元は54.3秒),ドクターイエロー67.0秒(元は63.8秒)となってました.
スタート時に9.5秒あった時間差が5.7秒になってますので,走行を重なることで楽になってます.
この調子であればまだまだ行けそうでしたが,子供の「飽きてきたから壊していい?」との要求により打ち切りました(^^;
今回,反転路ありのレイアウトで4列車同時走行にて,少なくともしばらくの間は安定して周回できることが確認できました.
電池特性のことは良く分かりませんが・・・たぶん,新品時の余分な元気は急速に衰え,平均的なレベルとなった後は長くだらだらと落ちていき,最後は急速に速度ダウンするようになるんじゃないかと思われます.ですので,今回の場合であれば,ドクターイエローの電池が終わる(急速に速度が落ちる)ところまでは,何とか同時走行を継続できるのはないかと想像しています.
ともかく,30分安定して周回できれば,子供と楽しむには十分そうです(^^)
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