去年の息子の誕生日に「こんなにできちゃう! レールいっぱいセット」と車両を2編成,買ったのがそもそもの始まり.今年の誕生日には,さらに新幹線2編成と幾つかのレールを買い足したものの・・・
「おとーさん.これスゴイね」
食い入るようにプラレール関連のブログを見ていた息子が一言,「作れる?」
「激しく無理.思いっきりレールも橋脚も足らんで」
不満そうな息子を何とか誤魔化しつつも・・・クリスマスには自動乗り換え駅セットをサンタさんから貰うことを嫁との交渉の末に妥結.さらに・・・悩んだ末に,各種レールや橋脚を大量に大人買いすることに.
嫁には「息子のプレゼントはセット物が一つだけ.後はおとーさんの私物ってことにするから」と意味不明な説明をしたものの,いざダンボールにギッシリ詰まったレールを見た瞬間,嫁の表情が変わりました.
「はぁ? 何これ? いくらしたん!?」
「に・・・いや,いち,いってんご・・・えん・・・まん・・・くらい?」
さっぱり何言ってるのか分かりませんが,最終的には数倍の値段の洋服で折り合うことに.
金銭面は何とか折り合いがついたものの,「クリスマスまでは絶対明けちゃだめ」ということで厳重に封印.このままでは「クリスマスの朝には凄いレイアウトを完成させておき,それを見た息子が狂喜乱舞する様をビデオに撮る」というアホ全開で壮大な計画が実行に移せません.
なにせプラレールレイアウトは素人.
ぶっつけ本番で,ネットにある驚嘆の声を上げるようなレイアウトが作れるわけがありません.遠隔地在住のため,「辻褄が合わなくなったら足りないレールをすぐに買いに行く」ってわけにもいかないのも辛いところ.
・・・・・・・
「レイアウトシミュレータが必要っ!」
絶対あるはずだとWebを探し回ること数日,結局,それらしきものは見つけられませんでした.
「ならば作るっ!」
簡単に決断したものの,息子の尊敬とオヤジの自己満足のためには立体構造レイアウトが必須です.つまり2Dではダメ.3Dが必要です.
すぐに会社のCATIAが思いつきますが・・・さすがに会社でウン百万する3D-CAD使ってプラレール作ってたら確実にヤバイ.
「おっさん,誰に断ってそのライセンスつかっとんねん.だぁほが」目に浮かぶようです.
自宅限定ですので,金は殆ど使えません.
必死でGoogle先生にお伺いを立てたところ,フリーの3D-CADがいくつか見つかりました.
例えばAlibreDesign Xpressとか.
いずれもちゃんとした製品の機能制限版ですので,使えそうな感じではありますが・・・
やはり無料版となると機能制限がかなりキツく,アセンブリに使用可能な最大パーツ数が10個とか.これでは数種類のレールでしかレイアウト検討できません.
諦めかけていたときに,ふと「機械系の3D-CADに拘り過ぎてたかも」と思いつき,もう少し広範囲に探してみると・・・ありました.
Google SketchUp
何よりタダだし,
元々しっかりした建築系3Dソフトだったのを,GoogleMapの3D建造物をユーザーに作らせるためにGoogleが会社ごとお買い上げになったそうであり,
ユーザーによるプラグイン作成もお盛んで情報もネットにかなりありそうで,
日本語版もあり,
操作も簡単っぽい
「使えるかも」
ということで早速DLしてインストール.
さすが天下のGoogle様.面倒な登録どころかメールアドレスすら要求しません.
ろくにマニュアルも読まず,何となく勘で操作感を確かめ,テキトウな箱とか作ってアセンブリ(組立てて)みます.
機械屋としては操作感覚は馴染まずイライラするけど・・・ラフスケッチから3Dを作ると考えればかなり分かりやすい操作性かも.とりあえず何とかモデルは作れそう.
作ったモデルをグループ化やコンポーネント化といった形で一まとめにすることも可能.
ウインドウから作成したコンポーネントを選択,配置可能で,レールや橋脚をそれぞれコンポーネントとして作れば,あとはそれを実際にプラレールを作るように組める.

アセンブリ(組み立て)操作はかなり簡単.
各パーツを厳密に拘束して位置決めすることはできませんが,移動,回転といった操作が直感的で容易にできる.プラレールといった,それぞれのパーツが統一した規格でハマリ合うようにできている物なら,パーツの配置(=レイアウト作業)が恐ろしく簡単にできます.
「おしっ! 採用っ!」とフリーのソフトに偉そうなことを言いながら,さっそく部品の製作に掛かりますが・・・
問題はクリスマスまでに間に合うのかどうか.
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